フランドルの技術 〜 プラハ国立美術館展
2007-07-16


台風が近づく渋谷の街ですが、ふだんとあまり変わりがない様子です。ブールーゲルとルーベンスの作品に会うため、Bunkamuraまでやってきました。会期終了まじかということなのか、思いのほかたくさんの人が集まっています。

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テーマ毎の時代順という感じで展示がされていました。最初は、ブリューゲルの風景がでしたが、17世紀の作品にもかかわらすすばらしい色彩です。プラハ美術館の修復と保存のレベルの高さが伺えます。

次にルーベンスの作品が続くのですが、やはりその迫力は確かです。題名を忘れてしまいましたが、ルーベンスの油彩でありながら素画のような単色描かれた作品が気に入りました。線の躍動感がすばらしいく遊びとも思えるような作品は、なぜ描いたのでしょうか? 丹念に描かれた肖像画にも負けない美しさがあります。

ブリューゲルにしても、ルーベンスにしても工房あり、そこから大量に作品が生み出されていることは知っています。しかし、その技術は均一であり完成度が高いものです。当時の教会や貴族から絶大な人気を得たのも納得できます。

後半にきて、ポスターにあるブリューゲルの「磁器の花瓶に生けた花」などの静物画があらわれます。スパーリアリズムと言える作品は、いまでも十二分に驚きです。ヴァニタスの要素を含んでいますので意味を考えるとおもしろいと思いますが、今日のところはその写実を満喫として楽しみました。

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ヤン・ブリューゲル(子)に帰属「磁器の花瓶に生けた花、17世紀」

※Bunkamura
[展覧会]

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