まだ、特別な人にしか見ることが許されていない、美しい光景があります。それは、宇宙から見る地球の姿です。しかし、たくさんの人たちは、その美しい光景を知っています。なぜならば、憧れの宇宙飛行士たちが、感動して捉えた写真や映像を持って帰ってきてくれるからです。
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本展覧会では、宇宙からの光景でも特にオーロラに注目しています。さ作品となった写真や映像は、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士である星出彰彦さん(1968-)と古川聡さん(1964-)が、ISS(国際宇宙ステーション)から撮影したものです。もちろん、彼らは芸術家ではありませんが、同じ日本人としての美意識を共有していることがポイントです。
暗黒の宇宙空間にリングのように輝くオーロラは、テレビなどで紹介されていたので、知識としてありました。なので、ある程度の想像ができたので、期待という点では大きいものではなかったと思います。しかし、作品としてプリントした写真やプロジェクタを使った映像は、なかなか吸い込まれる感じがして、想像以上にすばらしいものでした。
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地上が見える場面では、ここで暮らしているのに・・・気がつかないことがたくさんあるのだと思ったりもしました。地上のあるものだけが、美しいもののすべてはないと、実感する良い機会になったと思います。そして、まだ宇宙飛行士すら見たことない宇宙には、どんな美しい光景が広がっているのか、夢はさらに大きく広がっていきます。
※コニカミノルタプラザ(2013年1月7日〜2013年1月31日)